スイスオルゴールとの出会い  佐伯吉捷 〜ネット・オルゴール博物館〜

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● スイスオルゴール友の会

Pr.Ogawa

 46年前に長男が生まれたときに、作曲家小川正先生にオルゴールを教えて頂きました。「長男に音楽教育を」 とお尋ねしたら「オルゴールを聴かせなさい。スイス製ですよ」と返って来ました。

 当時胎教のレコードが世に出たばかりでした。お母さんの胎音を聴かせると乳児の精神的な安定が得られる。それを想像してお尋ねしましたら、「スイス製のオルゴールですよ」とご返事でした。当時のオルゴールはまだ音程も今ほどでなく、「宝石箱の中で鳴る小さな音楽」の知識しか有りませんでした。

 「盛岡の宣教師さんが美しい音のスイス製のオルゴールを聴かせてもらったことがある。あれを手に入れましょう。音楽を繰り返えして、身体に一つ決まった音楽を入れて上げましょう。後から来る音楽を身体の中でよみ分けます」と繰り返す音楽の大切さを説いて頂きました。

 「その音楽に思い出が乗っかります。お母さんとの思い出はその子の宝物ですよ」と初めて思い出の大切さを教わりました。「その美しい音楽に情操教育を、豊かな子に育てなさい」この三つでした。

 オルゴールがそんなに大切なものとは思いもよりませんでした。それからスイス製のオルゴールを探して2年間、国内では 当時どこにも見当たらず、2年後に欧州を廻る旅行に参加する機会が訪れました。

 ある楽器店のショーケースの中にオルゴールを見つけました。小さいオルゴールから順に聞かせてもらって、4曲50弁クラスでモーツアルトの「フィガロの結婚」のフレーズを聴いたとき、手の中に音が踊る程の感動を覚えました。

 2年間待たされたこと、スイスがこんな優れたものを造っていたこと、そしてギターを弾いていた当時の私に少し音楽の経験があったことも新鮮な驚きにつながりました。それは全く新しい感動でした。

 昭和50年の1月にスイスオルゴール友の会を発足させて、オルゴールの普及活動を始め、各地でオルゴールコンサートを開催、また200種類400点のオルゴールを展示して沖縄から北海道旭川まで何年間も日本中を隈なく廻りました。

 46年間のオルゴールとの体験から、知識だけではない何か大切なものを得たように思います。オルゴールは生の美しい音楽を自動で繰り返し、好きな時に好きなところで聴くことが出来ます。220年前にスイスで生まれたオルゴールの優れた特性に大きな感動と美しい音に触れる喜びを感じます。

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